63歳という若さで亡くなった父。私たち姉妹は遅くに出来た子供で、とても可愛がられて育てられたのを覚えています。そんな父の秘密を母から打ち明けられたのは、葬儀が終わってから3ヶ月後のことです。母は初婚でしたが父は再婚。さらに父にはもう一人娘が居たのです。
私たち姉妹にまさかもう一人兄弟が居たという事実はかなり衝撃的でした。母が墓場まで持っていく秘密にしておこうと思っていたようですが、相続問題で揉めているとのこと。会ったこともない姉が父の遺産相続を破棄することを拒否し、自分にも財産分与をして欲しいと言ってきたようです。どうやら父と別れてから母子家庭で育ち、かなり苦労していたようです。
もちろん申し訳ない気持ちはありますが、拒否してもらわないと色々と面倒なことによります。相続分のお金を渡さなければなりませんし、実家の土地の名義も分けなくてはいけません。正直会ったこともない、他人同然の人にお金を払うのはかなり抵抗がありました。
そこで母と妹とも相談して、相続に詳しい弁護士に依頼して説得してもらうことになったのです。詳しく事情を話すと遺産はそこまで残っていないし、私たちが支払えるお金も限られている。また逆に姉が相続すると、将来姉が亡くなったときにさらにややこしくなってしまうと説明されました。このことを姉に伝えてもらい、何とか説得して相続を破棄してもらうことに成功しました。姉には申し訳ないかもしれないですが、無事に解決出来てかなりホッとしました。
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