アンケートに答えて頂いた方の体験談
遺産分割協議書を作成することは、相続手続きの中でも重要なステップの一つです。多くの方が、「どのように進めればいいのか」「何を書けばいいのか」といった疑問や不安を抱えることが少なくありません。
このページでは、実際に遺産分割協議書を作成した方々の体験談を紹介し、実務的なポイントや注意点を具体的にお伝えします。他の人の体験を知ることで、自分のケースに活かせるヒントが見つかるかもしれません。
また、遺産分割協議書の作成にあたっては、形式や内容に不備があると後々トラブルになる可能性もあります。正しい書き方について詳しく知りたい方は、ぜひ「遺産分割協議書の正しい書き方」のページもご覧ください。
遺産分割協議書を作る理由は、嫁いだ方の財産分与について必要な項目を書くことが重要だったからです。
嫁いだ先の旦那さんが相続財産をなしにしてもらってもいいという風に入っていましたし、母の妹も財産を取る予定はないような振る舞いだったです。
しかし、相続税の節税対策的なものや、心情的なものとしても全く受け取ってもらわないようにというのはちょっとなあと思っていました。
専門家に聞くまでもなく本来の遺留分のこともあるので、そういった話を交えつつ遺産分割をしないといけないので、まったく分割をしなくてもいいという方向で話をまとめさせていきたいと思い、遺産分割協議書の作成が必要だと思いました。
分割協議の内容は遺留分の受け取りまでは不要という声でも、せめて幾分か分けやすい財産を与えたいと思っていましたので、現金を数百万円分を嫁いだ妹に。
残りの分を母などその他の相続人に与えるという形でうまく決着をつける内容とさせてもらいました。
相続税などの話をしてうまくまとめさせてもらっており、最初は遺産分割協議をする際にはやや話が進まないかなと思いましたが、専門家に頼ならなくてもうまく処理ができて本当に良かったと思っています。
父がこの世を去り、私と母が彼の残した遺産を相続することになりました。しかし、父には前妻との間に生まれた息子が一人いました。この事実は、遺産分割を複雑にし、将来の紛争の種を残す可能性がありました。そこで、私たちは遺産分割協議書を作成することを決断しました。
父の遺言書には、母に全財産を相続させるという内容が記されていました。それならば、母は経済的に今までと変わらない生活を続けていけるし、財産の総額がそんなに多いわけでもなかったので、私は自分の相続分を放棄することに納得しました。しかし、前妻との間に生まれた息子が、それで納得してくれるとは限りません。そこで、私たちは父の遺志を尊重し、かつ腹違いの兄の権利も保護するために、遺産分割協議書の作成をすることにしました。
しかし、私たちは、前妻の息子とは一度も会ったことがなかったため、彼の居場所がわかりません。そこで、地元の司法書士の先生に助けを求めました。そのおかげで、私たちは前妻の息子と連絡を取ることに成功し、手紙のやり取りを通して、遺産分割に関する話し合いを行うことができました。
何度か手紙でやり取りした結果、私だけでなく、腹違いの兄も相続権を放棄することに同意してくれました。父が後に作った別の家族の中に自分が割って入ることになるのは気が進まなかったようです。これにより、母が父の全財産を相続することが決定しました。遺産分割協議書は、前妻の息子の連絡先を探してくれた司法書士の先生の下で、父の遺志を尊重し、かつ全ての関係者の利益を保護するように、つつがなく作成されました。こうして、遺産分割に関する紛争を避け、後々に遺恨を残さないことができました。
父が突然死したことで住宅の不動産や別の県にある土地の不動産を相続することになりました。自分の家族は被相続人の父親を除いて、母親、自分の長男、妹の長女の3人家族です。3人はとても仲が良いこともあって、父親の残した遺産に関しては母親に相続をさせることにしました。それから不動産の相続登記をする際に遺産分割協議書の作成が必要だったので、自分は行政書士の資格を取得していましたこともあってある程度の法律の知識がありましたが実務経験は全くなかったので素人同然でした。司法書士に不動産の相続登記を頼むと費用もかかりますので、インターネットで遺産分割協議書の作成方法を調べて最低限何が必要なのか、遺産分割協議書のフォーマットを印刷してそれを見ながら自分で作成することにしました。今では粗方インターネットで調べることができるため、遺産分割協議書を専門家に頼まなくても作成は可能です。幸いそこまで資産もなかったので、父親を財産を調べることに関してはそこまで苦労はしませんでした。そして母親と妹と十分に協議した上で遺産分割協議書を作成したので、家族間の醜い争いになることもなかったです。そして遺産分割協議書と他の必要な公的書類を持って法務局を訪れて不動産の相続登記を行いました。それでも多少申請書に不備がありましたが、担当者に教えてもらって再度申請をして無事に不動産の相続登記を済ますことができました。
父親がなくなり、兄と私とで遺産を分割することになりました。兄は農業後継者ですので、土地関係等については引き継いでいましたが、預貯金等については公平に分けようと言うことになりました。つきましては私の勤めている会社関係で相続等に強いエキスパートがいましたので、その会社に遺産分割の作業をお願いすることにしました。私は東京で兄と実家は新潟ですので、遠隔地ということもありますので、専門家にお願いするのがベターだと思いました。早速担当者を呼び、新潟の父の預金関係の洗い出し、および解約の手続きを進めたいただくようにお願いしました。私の方からは兄から聞いた情報を元に、知っている銀行を全てお知らせし、調べてもらいました。およそ3ヶ月ぐらいはかかりましたが、遺産の全体像が見えましたので、遺産分割協議書の作成を進めていただきました。出来上がってきた時には、父の残した預金等が全て網羅されていて大変にわかりやすくて感心しました。その書類をもとに兄とやりとりし、兄の方でも十分に納得してもらい、遺産分割は無事に行われました。後日、兄と私の銀行口座に分割したお金が振り込まれましたが、個人でやっていたらできなかったことだと思い、専門家に大変に感謝いたしました。
長期入院していた父が亡くなり、葬儀も無事に終えた。残る手続きは相続だろう。それなりに、相続手続きについて調べ、雰囲気は押さえた。どんな手続きにも遺言状か遺産分割協議書が必要とのことだった。父は遺言状を残さなかった。通常、遺産分割協議書は専門家に作成を依頼することが多いのだろうが、当家に限っては、専門家の助けは不要だった。なぜならは、私が不動産会社に勤務しており、過去に、相続登記が行われずに放置されていた売却案件などを多数担当していたことがあって、遺産分割協議書の文面には慣れていたのだ。インターネットで、多少参考にさせてもらったフォーマットもあったが、まったく苦労することなく、遺産分割協議書の文面の作成を終えた。むしろ、大変だったのは、遺産分割協議書に載せる財産目録の事前洗い出しの方だったと思う。完成した遺産分割協議書を母親と兄弟たちに送付し、内容に異議がないことを事前確認のうえ、日取りを決めて実家に集合、遺産分割協議書への記名押印を全員で一度に行った。日程を効率的にするため、その場に司法書士も呼び、相続登記を依頼した。幸い、司法書士からも素晴らしい遺産分割協議書だとお褒めの言葉をいただいた。他の手続きも問題なく終えることができた。
父が亡くなり、前妻との間に持った子が遺産分割を主張し、金融機関などの父の預貯金を詮索し出しました。また、法的な文言などで遺産分割を要求して来ました。このままでは、著しい不公平な遺産相続になることが予想出来ました。
しかし、遺産分割協議書の作成は、専門家に依頼すると高額となります。そこで、父の遺産を私が改めて確認しました。その結果、自分自身で遺産分割協議書を作成出来る状況であることが分かりました。そこで、専門家には依頼せずに自身で作成することにしました。
インターネットで、遺産分割協議書のテンプレートと作成手順が詳しく書かれているものを参考にしました。
遺産分割協議書の作成で重要なのは、相続当事者の範囲、遺産の種類と遺産金額、遺産分割の方法、遺産分割協議書を作成した後に見つかった遺産の分割方法です。
遺産分割の方法は、前妻の子が何かと異論を挟んでくる状況でしたので、全ての遺産を三等分し、端数については、子である私が優先して取得することにしました。また、遺産分割協議書に合意した後に見つかった遺産の分割方法についても、先の分割方法と同一とすることにしました。
遺産分割協議書を作成後、前妻の子を呼び、協議書を私が読み上げ、異論がないことを確認し、署名捺印の上、各自が一通保有することで遺産分割協議は終了しました。それ以後、一切の異論なく経過しています。
被相続人の資産が結構高額であったので、遺産分割のときにもめることがないように、遺産分割協議書を活用して相続割合を決めるようにしたのが作成を試みたきっかけでした。葬儀や最低限の法的な手続きを経てから財産分与をしても遅くはないと知り合いの税理士からアドバイスを受け、まずは土地の名義変更から行いました。遺産協議書の作成に当たってはたまたま知り合いに税理士がいたので、最も楽な方法で行う術を学ぶことができたのが何より良かったと感じています。それでも市役所へ出向き戸籍を取り寄せ、必要項目をすべて埋めてから法務局へ確認してもらうという流れは大変なものでした。さらに財産分与の対象となる当事者全員の合意を得る必要があったので、兄弟一同へ何度も郵送しあうというような手間が面倒でした。幸い我が家では頑なに反対するような相続人が出なかったため、一般的にかかる時間より早く合意にたどり着けたと感じています。遺産分割協議書においては多くの人が初めての経験だから、作成途中で税理士や司法書士などの専門家へチェックしてもらう行動が不可欠だと言えます。それでも一つ一つの手続きをしっかり行えば、遺産分割協議書はかなり有用性がある存在になると思いました。
父が他界し、遺言状によると、次男である私が葬儀や納骨を行うことになっていました。葬儀を終え、納骨も滞りなく済ませた後、父の遺産であるマンションと預貯金を兄弟で分割することになりました。
遺産分割協議書を作成するにあたり、自分で作ることも考えましたが、時間がかかりそうでしたし、やはりプロの意見を聞きたいと思い、行政書士の先生にお願いすることにしました。
兄弟3人とも離れた場所に住んでいたため、意思疎通を図るのが難しい状況でしたが、先生のアドバイスに従い、まずはそれぞれの要望をメールで送ってもらうことにしました。それを基に、先生が公平な分割案を提示してくださいました。
提示された分割案に、兄弟全員が同意したため、先生に遺産分割協議書の作成を正式に依頼しました。先生は、私たちの要望を丁寧に聞き取り、法律に沿った内容の協議書を作成してくださいました。
完成した協議書を兄弟全員で確認し、問題がないことを確認した上で、署名捺印を行いました。その後、先生立ち会いのもと、公正証書を作成し、無事に遺産分割を完了することができました。
特に、父名義のマンションを兄弟で分割することになっていましたが、先生のアドバイスにより、スムーズに不動産の名義変更を行うことができました。
離れて暮らす兄弟間で、遺産分割を円滑に進めることができたのは、行政書士の先生の適切な助言とサポートのおかげだと心から感謝しています。
20年前、自宅の建て替えを両親が行った際、隣家との境界線の表記があいまいで古い資料だったため、建て替え前に調査しなくてはいけませんでした。そんなことがあったので、保有している土地や建物などの資産は家族のだれかが相続人となったとき、しっかりと内容を把握しておかないと後から大変なことになるだろう。父はそのように考えていたようです。同じ市内に住んでいる兄弟が私だけということもあり、折に触れ相談をされてきたこともあり、一度は資産の整理をしなくてはいけない。そう考えて、妹の夫が銀行員でしたので、相談することになりました。そこで薦められたものが、遺産分割協議書です。間に専門家が入ったおかげで資産別に情報を整理することが出来、分かりにくかった相続税についても助言してもらい、みんなが納得する形で書類を用意することが出来ました。いざというとき、心強い保険ができたと思います。父にはまだまだ、長生きしてほしいですが、後の心配がなく家族が納得できるように用意してくれたこと、手助けをしてくれた妹夫婦に感謝しています。ゆくゆくは私も同じ準備をしていかなくてはいけません。良いモデルケースとして学ばせてもらいました。
主人の祖父の財産である土地に家を建てるにあたり、他の相続人が土地の権利を譲ってくれることになった。仕事でそういう書類を目にしたことがあるという理由で私が作成することになった。
専門家に相談すればお金がかかると思い相談することはなかった。インターネットで情報を集め作成した。PCは持っているがWordソフトが入っていないため、手書きで作ることにした。
他の相続人である親戚からは、その土地に家を建てることの同意はもらっていたので、あとは遺産分割協議書を作成して、署名と押印、印鑑証明をもらうこと。ただ祖母は痴呆が進み会話がうまく噛み合わない。本来であれば後見人などが必要なのだろうが、親族の総意として、祖母にしっかり説明した上で署名をしてもらった。そのあとは、各地に住んでいる親戚に協議書を送り、署名してもらい返信用封筒で返送してもらう。また印鑑証明を役場でもらうことも面倒をかけた。それにも快く協力してくれ、なんとか遺産分割協議書を完成させることができた。
完成したものをコピーし、印鑑証明と一緒に皆に送付。また謝礼はいらないとのことだったが、面倒をかけたのは事実なので、ほんのわずかで恥ずかしいくらいだが気持ちの分商品券を贈らせてもらった。祖母には土地の評価額の遺産分割相当分のお金を渡させてもらった。親族の協力があり円満に進み安堵している。
プロフィール
- 一般社団法人蓮華は高齢者様を一人にさせず、一人一人に対して真心を持って接していく会員制の団体です。 直面している社会問題を寄り添い共に考え、より良い未来を作り、 人生を豊かにしていくサポートを行っていきます。
最新の投稿
- 体験談2024.12.01遺産分割協議書を作成した10名の体験談
- アンケート調査結果2024.12.01遺産分割協議書に関するアンケート調査結果
- 相続お役立ちコラム2024.10.24上申書 熟慮期間が過ぎても放棄が認められる?上申書によって通過するケースも
- 相続お役立ちコラム2024.10.23口座凍結で引き落としもできない?相続時の口座凍結における対策について